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経済ニュース
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● いまさら聴けない経済ニュースの勘所 16
池田龍也(正会員、TV局勤務) |
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財政再建問題――ギリシャと日本
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 さて日本の新政権。最大の課題は、財政再建だということです。選挙に向けて消費税引き上げ論議も出てきました。
いま世界中で、財政赤字問題が、大きな懸念材料になっています。直近では、ギリシャの財政危機問題が、まだまだくすぶっています。
簡単に振り返りますと、去年10月、ギリシャの新政権が、衝撃的な発表をしました。その前の政権がひた隠しにしていた財政赤字の規模が、GDPに対して、12.7%に上っていたと、明らかにしたのです。年金の見直しや賃金カットなど、財政再建のための施策は、国民に大きな負担を強いるものとなり、大規模なデモに発展しました。
そういう状況を受けて、格付け会社は、ギリシャ国債の、格付けレートを下げました。また、ギリシャの国債は、そのおよそ60%が、ヨーロッパ各国で保有されていたため、ギリシャの経済に対する信用不安は、ギリシャ一国にとどまらず、ギリシャ国債を保有するヨーロッパ全域に波及する騒ぎになったわけです。また、ギリシャの信用不安は、もともと、経済状況が不安だといわれていた、欧州のいわゆる「PIGS」といわれる4か国、ポルトガル、イタリア、ギリシャ、スペインの、ギリシャ以外の国への、信用不安にもつながることになり、通貨ユーロも一気に値下がりしましたし、ヨーロッパ経済全体の先行きに対する懸念が、この半年あまりで一気に広がりました。
3月、EU各国とIMF(国際通貨基金)は、ギリシャへの金融支援を決めましたが、IMFは、支援する代わりに、厳しい条件を突きつけているので、決してこれで安心というわけでないのです。
その財政赤字問題、日本は、GDP比で見ると、先進国の中でも、突出して、財政赤字が多いのですが、日本では、個人の金融資産1400兆円があり、日本の国債は、ほとんどが国内で消化されているので、大丈夫だという論があります。
取材したエコノミスト達の弁を借りれば、どっこい、それほど安心でもないというのです。国内で消化できるから、安易に国債を発行してしまい借金が増えている、その制御がかかりにくい構造が問題だといいます。あるいは、「国債が国内で消化できなくなった際には、国際市場に売り出さなければならないが、そのためには、こんな低金利では、誰も買ってくれない。でも金利を高くすれば、金利の支払いも増えていき、国の借金は、雪だるま状態になって増えて行ってしまう」と指摘する。
そういう懸念の中で、選挙向けだけではない、本当の財政再建論議が必要になってきているようです。
◆ ご参考のホームページ
財務省が説明する日本の借金
http://www.mof.go.jp/zaisei/con_03.html
日本の借金時計(国と地方の長期債務の合計)
http://www.geocities.jp/mkqdj167/japan.htm
(2010.07.10)
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